2013年 11月 05日
トッコウ |
終戦の年、幼稚園の年長組だった私。
防空頭巾をかぶって通った幼稚園もやがて休園になりました。
父は健康が理由で兵隊には盗られずに家に居ました。
空襲があり、けが人が出るとすぐに召集がかかります。
眼科であれ歯科医であれ専門に関係なく外科の手当てに当たるのです。
そして乾パン一袋が支給され、父は食べずに子どもたちに持ち帰りました。
記憶は鮮明です。
父は、子ども四人を集めて「この戦争は負ける」と云いました。
母はそんな父の言葉に、トッコウを恐れていました。
5歳の私には特高は怖いもので理不尽に人を牢獄に引っ張っていく人だと思っていました。
トッコウとケンペイは怖いひとだと教えられていました。
トッコウは 特別高等警察の略などとは存ぜぬ年齢です。
特別です。 高等です。
うまく云いましたね。
これからの日本には、
新たに、特別で高等な警察機能を持つ組織が生まれるでしょう。
特高平成型はどう命名するのでしょうか。
もしかして、横文字かも知れません。
民主主義も言論の自由も床の間の飾り物になりそうな危ない日本です。
防空頭巾をかぶって通った幼稚園もやがて休園になりました。
父は健康が理由で兵隊には盗られずに家に居ました。
空襲があり、けが人が出るとすぐに召集がかかります。
眼科であれ歯科医であれ専門に関係なく外科の手当てに当たるのです。
そして乾パン一袋が支給され、父は食べずに子どもたちに持ち帰りました。
記憶は鮮明です。
父は、子ども四人を集めて「この戦争は負ける」と云いました。
母はそんな父の言葉に、トッコウを恐れていました。
5歳の私には特高は怖いもので理不尽に人を牢獄に引っ張っていく人だと思っていました。
トッコウとケンペイは怖いひとだと教えられていました。
トッコウは 特別高等警察の略などとは存ぜぬ年齢です。
特別です。 高等です。
うまく云いましたね。
これからの日本には、
新たに、特別で高等な警察機能を持つ組織が生まれるでしょう。
特高平成型はどう命名するのでしょうか。
もしかして、横文字かも知れません。
民主主義も言論の自由も床の間の飾り物になりそうな危ない日本です。
by sidediscussion
| 2013-11-05 05:02
|
Comments(4)
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by
kinnnikumans at 2013-11-05 09:39
sidediscussionさんおはようございます。
sidediscussionさんが感じてらっしゃる危機感が
とても伝わってきます。
私の祖父は戦地へ行かされ、そこでまぁ普通なら
助からないような怪我をしたのです。
それで、お医者様に助けてもらったのがきっかけで
終戦してから、その時の感謝の気持ちが忘れられずに、
自分も医者になろうと思って猛勉強したそうです。
人の命って、簡単に扱えるものではないし、
そういうものを適当に扱う人間、私はやっぱり許せません。
巻き込まないでくれって、どうしても思ってしまいます。
燃料棒の取り出しも、少し延期になりましたね。
こんな世界で初めてのような作業なのに
ぶつけ本番でしようと思っていたのか!?
まさか。。。
試験、 試しながらやってみないと。
↓お孫さんが撮影されたのですね!
わぁ、そうでしたかぁ。
もう私てっきり文章と絡めて考えてしまって
燃料棒とかそんな風に書いてしまって(滝汗)
すいませんでした(><)
sidediscussionさんが感じてらっしゃる危機感が
とても伝わってきます。
私の祖父は戦地へ行かされ、そこでまぁ普通なら
助からないような怪我をしたのです。
それで、お医者様に助けてもらったのがきっかけで
終戦してから、その時の感謝の気持ちが忘れられずに、
自分も医者になろうと思って猛勉強したそうです。
人の命って、簡単に扱えるものではないし、
そういうものを適当に扱う人間、私はやっぱり許せません。
巻き込まないでくれって、どうしても思ってしまいます。
燃料棒の取り出しも、少し延期になりましたね。
こんな世界で初めてのような作業なのに
ぶつけ本番でしようと思っていたのか!?
まさか。。。
試験、 試しながらやってみないと。
↓お孫さんが撮影されたのですね!
わぁ、そうでしたかぁ。
もう私てっきり文章と絡めて考えてしまって
燃料棒とかそんな風に書いてしまって(滝汗)
すいませんでした(><)
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by
marsha
at 2013-11-05 10:13
x
そうそう、トッコウというのがありました。
お浚い、特別高等警察ですね。 家の父をしょっぴいて行ったのは
憲兵だと云っていたけれど、トッコウだったかもしれません。聞き直したい母がいないので 分かりませんが。
よく思い出されましたねー。私なんぞ トッコウという言葉さえすっかり 記憶から抜け落ちていました。
父は 丁度そのとき 身体を壊していて 徴兵検査に受からなかったのです。 母は喜んでおりました。 父は戦争に行かないのだから 内地に居ても 何かみんなのためになるようにと 一所懸命 疎開を進めておりました。この戦争は日本が負けるからと、下手をすると 敵前上陸になるからと、少しでも日本民族が生き残るようにと 出来るだけ山奥へ疎開するように 薦めておりました。 当時は 多くの人が 日本が勝つと信じており 反
体制派と 思われた父を 危険人物視 した知人も少なからずいたそうです。父は一所懸命 説得していたのも記憶しています。
お浚い、特別高等警察ですね。 家の父をしょっぴいて行ったのは
憲兵だと云っていたけれど、トッコウだったかもしれません。聞き直したい母がいないので 分かりませんが。
よく思い出されましたねー。私なんぞ トッコウという言葉さえすっかり 記憶から抜け落ちていました。
父は 丁度そのとき 身体を壊していて 徴兵検査に受からなかったのです。 母は喜んでおりました。 父は戦争に行かないのだから 内地に居ても 何かみんなのためになるようにと 一所懸命 疎開を進めておりました。この戦争は日本が負けるからと、下手をすると 敵前上陸になるからと、少しでも日本民族が生き残るようにと 出来るだけ山奥へ疎開するように 薦めておりました。 当時は 多くの人が 日本が勝つと信じており 反
体制派と 思われた父を 危険人物視 した知人も少なからずいたそうです。父は一所懸命 説得していたのも記憶しています。
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sidediscussion at 2013-11-05 11:18
kinnnikumansさま
そうですか。ご父祖さまは戦争で痛い目に遇われたのですね。 私の叔父は、ひとり右耳を銃弾がかすって一命をとりとめました。 戦後耳たぶ無しの歯科医でした。
もうひとりの叔父は、南方に送られ、不十分な武器で人を見たら殺すか殺されるかなので何人も殺したと吐露しておりました。 普通の人が殺人に追い込まれるのです。戦争は殺しあいです。 いまもアメリカは無人機で誤爆して多くの市民を殺しています。なんて人間て愚かなんでしょう。
ましてや核を持ちたいなんて。 一瞬に大量殺人能力を持つのが目的だなんて。人間が人間を殺す企み。それも国の方策として。
おまえは馬鹿だと言われるほど、四号機を心配しています。とりあえず事故がないように。
オリンピックとか特別秘密保護法とかTPP、増税とかの心配も4号機の燃料棒取り出しの一回だけのしくじりで、もう心配する必要のない世界が来るのではないかと、、、、、心配し過ぎでしょうかね。
そうですか。ご父祖さまは戦争で痛い目に遇われたのですね。 私の叔父は、ひとり右耳を銃弾がかすって一命をとりとめました。 戦後耳たぶ無しの歯科医でした。
もうひとりの叔父は、南方に送られ、不十分な武器で人を見たら殺すか殺されるかなので何人も殺したと吐露しておりました。 普通の人が殺人に追い込まれるのです。戦争は殺しあいです。 いまもアメリカは無人機で誤爆して多くの市民を殺しています。なんて人間て愚かなんでしょう。
ましてや核を持ちたいなんて。 一瞬に大量殺人能力を持つのが目的だなんて。人間が人間を殺す企み。それも国の方策として。
おまえは馬鹿だと言われるほど、四号機を心配しています。とりあえず事故がないように。
オリンピックとか特別秘密保護法とかTPP、増税とかの心配も4号機の燃料棒取り出しの一回だけのしくじりで、もう心配する必要のない世界が来るのではないかと、、、、、心配し過ぎでしょうかね。
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sidediscussion at 2013-11-05 11:30
marshaさま
5歳小学校に上がる前ですから、トッコウもケンペイも何故怖いのか疑問も持たず、ただ怖い人だとはっきり覚えています。 兄がふたり、姉がひとりいましたので、多分5歳という年齢以上の情報と知識を持っていたと思います。よく覚えています。
お父様も筋金入りの方だったのですね。 食料がなかった時代でしたね。 私など生まれた時から同じですが、兄たちは育ちざかりで、食料が豊かだった時代に育っているのでどれだけひもじい少年時代だったかと思います。 徴兵検査に落ちたという点でも、お父様と我が家の父とは相似点がありますね。 あの時代が返ってくるような予感です。
でも、残酷な予測をすると、もう国として成り立たない明日があるかも知れません。 少なくともオリンピックは日本では開催されないということがアメリカのネット上で言われていますね。 潔く返上してほしい。
国立競技場を馬鹿でかくつくるだけで予算縮小して1800億円ですよ。
それだけあれば福島の避難民にどれだけ手当てができるでしょうか。
国立競技場工事で、老人の多い都立住宅取り壊し立ちのきでまた新たな悲劇を作りだしています。馬鹿げていますね。
5歳小学校に上がる前ですから、トッコウもケンペイも何故怖いのか疑問も持たず、ただ怖い人だとはっきり覚えています。 兄がふたり、姉がひとりいましたので、多分5歳という年齢以上の情報と知識を持っていたと思います。よく覚えています。
お父様も筋金入りの方だったのですね。 食料がなかった時代でしたね。 私など生まれた時から同じですが、兄たちは育ちざかりで、食料が豊かだった時代に育っているのでどれだけひもじい少年時代だったかと思います。 徴兵検査に落ちたという点でも、お父様と我が家の父とは相似点がありますね。 あの時代が返ってくるような予感です。
でも、残酷な予測をすると、もう国として成り立たない明日があるかも知れません。 少なくともオリンピックは日本では開催されないということがアメリカのネット上で言われていますね。 潔く返上してほしい。
国立競技場を馬鹿でかくつくるだけで予算縮小して1800億円ですよ。
それだけあれば福島の避難民にどれだけ手当てができるでしょうか。
国立競技場工事で、老人の多い都立住宅取り壊し立ちのきでまた新たな悲劇を作りだしています。馬鹿げていますね。