2007年 06月 09日
「お母さん!」 |
最近、母のことをあれこれ思い出すことが多い。 きっかけは、9月から赴任するハンガリーの大学事務局から電話がかかってきたことにある。 EUに加盟した国々では、いま就労を伴う入国審査が厳しくなっているらしく、大学が教育省に私の履歴などデータを提出して
work permitを申請するという。そこで、電話の目的はその書類作成に私の母の名前を知りたいという。
予期しなかったので"Moter's name?"と聞きただす。 "Yes, your mother's name."と返事が返ってきて、不思議に思いながら母の名前を告げた。
後日、ハンガリー大使館に提出する書類に、やはり私の母の未婚時の名前を書く項があり、次第に頭の中で「なるほどね」と思えるようになった。
つまり、「私は誰か?」と特定するときに、確かな私の出生は父名ではなく母名で行う。 未婚の母であれ、仮に親が離婚していても、再婚して新しい父の姓名を名乗っていようと、生んだ母というのは動きがたい存在だから、誠に理にかなっているなぁと思い始めた。
男社会のやり方に慣れてしまっている私にとって、これは発想の転換を促すとも言える出来事であった。
今も、自分の中に確かに母は生きていて、母を超える齢を重ねていても、夢の中で母に甘えている自分がいる。
work permitを申請するという。そこで、電話の目的はその書類作成に私の母の名前を知りたいという。
予期しなかったので"Moter's name?"と聞きただす。 "Yes, your mother's name."と返事が返ってきて、不思議に思いながら母の名前を告げた。
後日、ハンガリー大使館に提出する書類に、やはり私の母の未婚時の名前を書く項があり、次第に頭の中で「なるほどね」と思えるようになった。
つまり、「私は誰か?」と特定するときに、確かな私の出生は父名ではなく母名で行う。 未婚の母であれ、仮に親が離婚していても、再婚して新しい父の姓名を名乗っていようと、生んだ母というのは動きがたい存在だから、誠に理にかなっているなぁと思い始めた。
男社会のやり方に慣れてしまっている私にとって、これは発想の転換を促すとも言える出来事であった。
今も、自分の中に確かに母は生きていて、母を超える齢を重ねていても、夢の中で母に甘えている自分がいる。
by Sidediscussion
| 2007-06-09 09:29
| 旅
|
Comments(3)
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mamineko110 at 2007-06-09 11:24
わたしも ずっと前にアメリカのどっかへ
(憶えてないけど・・ビザ申請かなぁ~)
提出する書類に 「your motherのmaiden name」
(この英語もあやしい)
とあって、「ふ!ん ?」
単に、母親の旧姓なんてなかなか本人以外は知らないから、本人特定のためにはいい質問だなぁ としか思いませんでした。
いつもながら 深く考える人と我が身の違いを知りました。
(憶えてないけど・・ビザ申請かなぁ~)
提出する書類に 「your motherのmaiden name」
(この英語もあやしい)
とあって、「ふ!ん ?」
単に、母親の旧姓なんてなかなか本人以外は知らないから、本人特定のためにはいい質問だなぁ としか思いませんでした。
いつもながら 深く考える人と我が身の違いを知りました。
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Sidediscussion at 2007-06-09 12:55
mamineko110さま
おはようございます。 その英語全くあやしくないでーーーす。
そうですか、そういう経験をおもちだったのですね。
シングルマザーのお子さんが引けを取らずに堂々と生きていけるいいやり方だといたく感心しています。
おはようございます。 その英語全くあやしくないでーーーす。
そうですか、そういう経験をおもちだったのですね。
シングルマザーのお子さんが引けを取らずに堂々と生きていけるいいやり方だといたく感心しています。
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e-yonaoshi at 2007-06-22 10:48
そうか!母の名を記すことには、そういう配慮も含まれているのね!なんという思いやりとやさしさ!